日本代表チーム“ブレイブ・ブロッサムズ”の大活躍に日本中が沸いた、ラグビーワールドカップ2019。あの熱戦を観て、ラグビーに興味を持った人も多いのではないでしょうか。そうしたラグビーファン歴が浅い人も、もともとの熱狂的なファンも楽しめる場所としておすすめなのが高田馬場にある「ノーサイドクラブ」です。ラグビー専門のスポーツバーとして2011年に誕生し、有名ラグビー選手や解説者も訪れる、ラグビーファンにとって聖地のような場所です。
オーナーの竹内方和さんは、自身もラグビー経験者。以前から、ラグビーを観戦しながらお酒を飲める場があればいいのに…と思っていたことから、一念発起し、自分の手でその願いを叶えることにしたそうです。竹内さんがラグビーのイングランド代表チームのファンだったこともあり、店内はダークウッドのインテリアが多くあるイギリスのブリティッシュ・パブのようなデザイン。壁には、長年通っているお客さんが持ち寄ったラグビーの記念品や、サイン入りのジャージなどが飾られ、バーカウンターの前には、有名ラグビー選手たちのフィギュアがずらりと並んでいます。
お客さんの大半はラグビーファンなのはもとより、興味深いのは約6割が女性という点です。そして、ラグビーワールドカップ2019以降は、若い人たちの姿が多くみられるようになったそう。その理由は、お店の持つアットホームな雰囲気にあるようで、それを証明するようなエピソードを竹内さんが語ってくれました。
「ラグビーワールドカップ2019が開催されているまさにそのとき、よりによってビールサーバーが壊れてしまったのです。困り果てていると、ウェールズから来たという男性がビールを何ケースも買ってきてくれ、試合中に販売できるようにしてくれたのです!」
ラグビーは荒々しいスポーツというイメージがあるものの、選手たちはピッチの外でもスポーツマンシップに溢れていることで知られています。ノーサイドクラブでは、そうした善意的なスポーツマンシップをあらゆる場面で感じることができるのです。その証拠に、お店がオープンしてから10年以上たった今でも、お客さん同士が口論になったことは一度もないそうで、女性が安心して飲みに来るのにはこうした理由があるようです。
店内では一年を通して、ラグビーの主要トーナメントをはじめとする試合の生中継を放映しています。また、過去の名試合を放映するなど、ラグビーファン歴が浅い方から、熱狂的なファンまで幅広い層が楽しむことができます。さらに、ラグビーの魅力をより多くの人に知ってもらうために、さまざまなイベントも実施。これまでも、ラグビー選手が試合の一部始終を語るトークショーやラグビージャーナリストがラグビーのルールを解説する初心者向けのイベントなどを開催してきました。ラグビーを“観る”だけではなく“学ぶ”ことで、よりその魅力に触れることができるのです。
世界各国のビールや、オーストラリア、南アフリカのヴィンテージワインなど、豊富なラインナップのドリンクや料理を楽しみながら気軽にラグビー観戦を楽しむもよし。ラグビー初心者もコアなファンも、どの国の人も快く受け入れ、気持ちよく過ごさせてくれるのがここノーサイドクラブなのです。ラグビーに少しでも興味を持ったら、ぜひ、足を運んでみてください。
(2022年7月1日公開時点)
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