ラフティングとは、ラフトと呼ばれるゴムボートで川の急流を下るアウトドアレジャーです。ボートに乗るクルーはヘルメット、ライフジャケット、ウェットスーツなどを着用し、それぞれがパドルをこぎ、力を合わせて激流を乗り越えます。激しい流れを自分たちの力とチームワークで乗り越える達成感と、大自然の中で爽快感が味わえるのが最大の魅力。多摩川の上流は、岩が多く流れが複雑で、岩と岩の間をすり抜けながら川を下るなど、スリリングさも味わえる関東圏でも人気のラフティングスポットなのです。
奥多摩で体験できるラフティングツアーの中から、今回は奥多摩クルーソーラフティングのラフティングツアーに参加しました。最寄り駅のJR青梅線・日向和田駅から歩いて6分、7分、JR青梅駅からタクシーに乗っても10分ほどというアクセスの良さも魅力です。持ち物は、水着などの濡れてもよい服と着替えの下着、タオルのみ。ラフティングに必要なヘルメットやライフジャケット、ウェットスーツ、ウォーターシューズは全て無料で貸してもらえるというのもうれしいポイント。
集合場所となるクルーソーの青梅ベースに到着すると、スタッフの皆さんが笑顔で出迎えてくれます。更衣室で着替えをし、ヘルメットやライフジャケットがきちんと装着できているかチェックを受け、マイクロバスに乗って、いよいよ川の上流へ。このバスの中で、パドルの扱い方やこぎ方の他、「もし、川に落ちた場合は…」といったレクチャーを受けます。ラフティングで大切なのは、仲間と力を合わせること、助け合うこと。単に遊んで楽しむのではなく、自然が相手だからこそ予期せぬことが起こることや、その時の対応もしっかりと頭にインプットします。
車で10分ほど移動し、いよいよ多摩川の清流へ。ボートは8人乗りで、かじ取り役となるガイドさんが一人乗船します。一人ずつパドルを手にボートに乗り込み、チューブのへりに腰を下ろし、さぁ出発! 「合わせて、こぐよー! イチ、ニ! イチ、ニ!」というガイドさんの掛け声に合わせてみんなでリズムよくパドルを前後に動かすと、気持ち良いくらいにボートが前に進みます。
しかし、穏やかな場所はほんのわずか。すぐに大きな岩が右に左に現れ、ボートも上下左右に揺さぶられ始めます。すぐさま、「右、こぐよ!」「オーケー! ストップ」と、ガイドさんが指示。その掛け声に合わせて、みんなで力を合わせて激流を乗り越えていきます。必死でパドルを動かし、水しぶきを浴びながら岩と岩の間をすり抜けるスリリングさと楽しさたるや、まるで大自然の中のジェットコースターといった感じです。
ラフティングだけでも十分に楽しいのですが、クルーソーのツアーではボートを下りて、一人一人があおむけになって水に浮かび、清流に身を任せて川を下ったり、巨大な岩に登って、てっぺんから川に飛び込んだり、さまざまな体験をすることができます。この日は、気温も高かったことから、清流の冷たさが心地よく、みんな大はしゃぎ。
川下りの途中では、渓流釣りをしている人や同じように水遊びを楽しんでいる人たちの他、つり橋を渡っている観光客の姿も。お互いに手を振り合うなど、コミュニケーションをとる楽しさも味わえました。
全員が無事にゴール地点までたどり着いてツアーは終了。約2時間のツアーは、ガイドさんが楽しく進めてくれることもあって、常に笑いありの大盛り上がり。ほどよい疲労感も味わえて大満足!
さらにうれしいのは、ツアー中にスタッフが撮影した写真が無料でダウンロードできること。写真の枚数もたっぷりあり、自由に閲覧することができるのです。なお、クルーソーのラフティングツアーの開催は4月1日から10月31日まで。他にカヤックやSUPの体験ツアーもあります。奥多摩の大自然に囲まれながらの水上アクティビティ、皆さんもぜひ楽しんでみてください。
(2025年10月3日公開時点)